けっきょく消費財はニオイでしか差別化できない(レノア、ファブリーズ、ビーズ、香害)
- シャンプー、リンス、コンディショナー、洗顔、石鹸
- 消臭剤、制汗剤
- 洗濯用洗剤、柔軟剤、食器用洗剤
- 歯磨き粉、マウスウォッシュ
- ガム、お菓子、調味料
諸君は膨大な種類の消費財をどのような基準で買っているだろうか?
様々な視点で購入しているように見えるこれらの商品。
実はニオイに躍らされているに過ぎないことをご存じか。
なぜ数ある商品群からその商品を手に取ってきたのか他人に説明できるかな?
きれいって科学なのか?
なぜ現代人はきれいになりたがるのか?
ではどれくらいきれいになればよいのか考えたことがあるのだろうか?
というのも分析機器じゃあるまいし、現代人は厳密なきれいさを求めて色とは到底思えない。
本当に思っているなら何日間身体を洗わずにいられるのか実験してみればよいだろう。
そうすれば自ずと感覚は研ぎ澄まされると思う。
ところでニオイはマーケティングにおいて重要なポジションを確立していることをご存じだろうか。
消費財会社が食器用洗剤に関するアンケートを取った。
「どうして食器がきれいになったと思いましたか?」と。
きれいなのかを知るだけならば分析機器を使えばよいが、それなしに人間はどうやって検証しているのか?
- 見た目
- キュッキュッとした音
- 触り心地
- ニオイ
- なめてみる(汚れるが)
要は五感のどれかが決め手なのだろう。
五感をさらに因数分解することは可能だろうが、果たして定量的に比較などできるのだろうか?
これはおそらく論理的思考やMECEなどをいくらこねくり回しても答えは出ないだろう。
ズバリアンケートの答えは「ニオイ」であった。
つまり洗った後にいい匂いがすればきれいになったと感じる(錯覚)わけだ。
なぜ消費財は高いのか
「別に高くないだろ」と思っているヒトは、同じ製品群の中で一番高い製品と安い製品の差を計算してみよう。
つづいて安い商品と高い商品で何が違うのかについて考えてみよう。
答えは出せただろうか?
「高いものは高い、とにかくいいものなんだから気にするな」
このように考えているヒトはこれからも好きなものを買ってください(お祈り)。
消費財はそもそもインフラではない、つまりなくても死んだりしない。
だったらこの商品にあふれた現代で、いまだに高いのはなぜだろうね。
ニオイを手段と考えらえない限りあなたはお金持ちになれない
もちろんニオイはヒトの印象を左右する大事な要因である。
だから香水などの匂いに特化した製品があるわけだ。
ではニオイ以外の目的がある製品にニオイは必要なのか?
- 歯磨き粉で口の臭いはきれいになるのか?
- じゃあガムは不要なのか?
- ニオイはとれたけど皿は本当にきれいなのか?
- さっぱりして髪によさそうなシャンプーでサクセス(成功)できるだろうか?
- すすぐのに柔軟剤でニオイをつける必要があるのか?
- 食材の持つ本来の味ではなく、調味料の味を食べたいのか?
あなたの目的とは何か?
今一度考えてみたらいかが?