ナンバーワンよりオンリーワンとか言ってるくせに日本は全然オンリーワン思考になっていない件
今やJポップにとどまらず合唱曲としてもなじみのある曲「世界に一つだけの花」。
「ナンバーワンになれなくたっていいんだ、君はオンリーワンの存在なのだから」といった内容だろうか。
しかし、この歌詞が本来伝えるべき内容は「公平」なのであり「平等」などではないはずだ。
平等の中からオンリーワンは決して生まれない。
認められる舞台を探し、努力を重ねた者だけがオンリーワンになれるのだから。
ナンバーワンとオンリーワンの違いとは?
ナンバーワンはとにかく最強な奴のことだろう。
所属しているコミュニティ内のボス猿をイメージすればわかりやすいかもしれない。
それに対してオンリーワンとは何かしらのことで一番になれば達成できる。
例えば
- 早寝
- あやとり
- 銃撃
など一番になったところで何の役にも立たなそうなものでも一番になればそれてよいのだ。
公平と平等の違い
ところで諸君は公平と平等の違いを理解しているだろうか?
どっちも同じようなものだろと考えているヒトはヤバい。
例を挙げてみるので考えてほしい。
公平
- マラソン大会
- 書道大会
- オリンピック
これらの種目はすべてルールに則って勝敗を決めているはずだ。
白人だから成績が良いとか、年上だから成績が良くなるなどと言うことは起こりえないはずである。
このような努力が報われる環境のことを公平と言う。
大して平等とは
- 法律
- 男女平等
- みんな仲良し
- 北朝鮮の行進
このような環境のことを指す、画一化とでも言えよう。
法律は誰しもが守らなければならないし、男女の採用数や役員の数を揃えないとならない。
このような先天性を排除した施策のことを平等と呼ぶ。
人の個性は認められない、個性は排除対象となる。
まさに社会主義である。
オンリーワンとは勝てるフィールドを探す作業
では、オンリーワンとはなんなのか?
それはルールを作る作業に他ならない。
既存のルールに従って勝ちを目指すことがナンバーワン思考であるとすれば、新しいルールを作り出そうとすることがオンリーワン思考であると言えよう。
現状ナンバーワンじゃなくたっていい。
視野を広く保ちながら、虎視眈々とオンリーワンになれる環境を探し、作っていけばよいのだから。
本来伝えるべきメッセージは、このようにならなければならないのではないだろうか?
しかし、歌詞の内容は競争=悪と言わんばかりの内容。
正当な競争を避けてしまえばそりゃラクだろう、いつまでたっても成長しないだろうけど。
日本の教育ではナンバーワンでもオンリーワンでもない
では日本が行っている教育はどのようなものかと言えば、
- 飛び級なし
- 誰でも卒業できる
- ドッヂボールしないヤツはクソ
- 指導要領通りの教育
- 統率力こそが全て
- いじめは確認できなかった
ではないか?
正当な努力をしているヒトを評価(飛び級)することもないし、学校に関係ないことに勤しんでいる者を褒めることもない。
先生の手を焼かない優等生が揃ってくれることを教師は願っている。
しかしオンリーワンとはつまり、多様性だ。
みんな違ってみんな良いとまでは言わないが、個性を発揮できる土壌をつくるべきだ。
日本の学校に多様性なんてあったか?
Jポップから学べることは大衆心理だけである
実は歌詞にたいした意味がない曲は多い。
ミリオンセラーと言われる名曲は得てして中身がなかったりする。
なぜならマス層はちっとも考えてこずに生きてきた層だからである。
印象的なメロディーと魅力的な歌手が揃えば童話だろうが校歌だろうがヒットするだろう笑。
そんなマス層が大好きな歌と言えば恋愛ソングと応援ソングである。
どちらも悩みを抱えて辛い時に聞きたくなるような甘い内容で元気づけてくれる。
しかし、現実はそんなに甘くない。
作詞家もそんなことは知っている。だからと言って正論をぶつけても聞き手がうんざりしてしまう。
そうしていきつく先は純愛(ストーカー気質)なのだ。
結果として聞き手が現実を忘れられる、そんなファンタジーをみんなが求めているからこの業界はなくならない。
いくら愛だの正義だの叫んだところで歌じゃ世界を変えることはできないのだ。
- アーティスト: SMAP,槇原敬之,工藤哲雄,都志見隆
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