これで歯のトラブルともおさらば!歯磨き大全
諸君は虫歯や歯槽膿漏と言った歯周病の経験はないだろうか?
え?わからない?
分からない時点で黄色信号だ。
ある人もない人も軽視しがちな歯のトラブルについて考えみたい。
なぜ日本人の歯はぼろぼろなのか
テレビCMで流れている歯磨き粉およびマウスウォッシュの広告。
しかし、あれで虫歯予防ができると思っている限り歯は蝕まれる一方である。
対症療法と根本治療という観点で考えてみよう。
対症療法による考え
歯が痛い:歯医者が怖いのでもっと歯を磨く、もっと良い歯磨き粉を使う、歯医者に行く
歯科に行ったら虫歯があった:治療してもらって一安心、保険で安いからラッキー
歯がぐらぐらする:えーそんなー(泣)、そろそろ入れ歯かー
ドラッグストアにあるオーラルケアのコーナーをじっくり観察してみるとよい。
子供用の甘い歯磨き粉に始まり、スッキリサッパリな味の成人用、知覚過敏や喫煙者向け、果ては歯槽膿漏用まである。
そして最後に行きつくのはポリデントとポリグリップである(苦笑)。
詰まる所手遅れになってからどうにかしようとする(それさえしないヒトも多い)。
なぜ歯周病に陥るのか、原因を考えることが無いため、一時的に治ったとしてもそのうち同じ過ちを繰り返す。
原因は歯医者と消費財メーカーのマッチポンプが挙げられる。
つまり、患者が増えれば増えるほど不安を煽ることにより儲かるシステムとなっており、歯周病を予防することに対するインセンティブが無いためだ。
結局、自分の身は自分で守るしかない。
根本治療による考え
虫歯や歯周病の原因:歯を溶かす酸成分
それが生まれる原因:糖分
それが残っている主な場所:歯と歯の境、歯と歯茎の境。
それが取り除かれていない原因:見えにくい、適切な器具を使用していない、フレッシュなニオイのせいで汚れが取れた気になっている。
要するに現実逃避しているから歯のトラブルが起こるわけである。
よって先ずすべきは糖分摂取の制限。
言うまでもなくジュースは虫歯にとって非常に悪い要因となる。
基本的に水分は水または麦茶を摂取するとよいだろう。
最も悪いのは作業をしながらお菓子をつまみ続ける行為である。
口内は通常アルカリ性に保たれており、歯が溶けない環境を保っている。
逆に酸性状態になると歯が溶ける(脱灰)。
そして口内環境は摂食をしてから30分間は酸性状態となる。
時間がたつにつれて唾液によってアルカリ性に戻り、歯の再石灰化が促される。
しかし、間食を繰り返してしまうとずっと酸性の状態になってしまう。
このままでは、ひたすら歯が溶け続けることとなり、エナメル質が薄くなってしまう。
象牙質までたどり着いたら最期、容赦なく虫歯菌が歯を齲蝕してくる。
それを踏まえたうえでの歯磨き方法を提案しよう。
(日本人の歯がぼろぼろになる一番の原因は健康保険)
歯周病とおさらば歯磨き方法
用意すべきアイテムはこちら。
歯間ブラシ(マストバイアイテム)
鍬形糸ようじ(平面では奥歯まで届きにくい)
平面コンパクトヘッド歯ブラシ(超極細や山切りはダメ)
タフトブラシ(普通の歯ブラシでは磨ききれない奥歯も磨ける)
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染め出し液(磨けたつもりにならないための必需品)
マウスウォッシュや歯磨き粉は不要である。
一つ目の理由は歯磨きした気になってしまうからである。
よーく考えてみてほしい、ゆすぐだけでとれるような汚れであれば水で濯ぐだけで十分だろう。
ましてや歯ブラシなど不要なはずである。
よってマウスウォッシュによる効用はない(日本のマウスウォッシュにフッ素入りの製品は無い)。
しいて言えばニオイマーケティングによる販促効果を狙っているに過ぎない。
歯磨き粉も基本的には同じ。
「研磨剤が入っているから効果あるだろ?」
研磨剤がなくともきちんとブラッシングをすれば汚れは落とせる。
むしろ研磨剤によってエナメル質自体が削れることとなってしまう。
どの道歯磨き粉は気休めに過ぎないのである。
二つ目の理由は甘えをすてて覚悟を持って磨いてもらうためである。
「歯磨き粉やマウスウォッシュを使わないと虫歯になりそうで心配」
いやいや、自分が楽したいだけだろ?
原因がわかっている以上、その原因因子を取り除けさえすれば高確率で虫歯を予防できるはずである。
それがわかっていてもなお頼ろうとするのは甘えに他ならない。
要は誰か(何か)のせいにするなということである。
一日三食の人の場合の例
朝:歯間ブラシと糸ようじで汚れ取り(2~3分)
歯をごしごし磨くわけではないので食後すぐに行って構わない。
大事なのは歯の境界である。
そこで歯間ブラシと糸ようじを用いることで歯の境を集中攻撃することができる。
一方で、普通のヒトは万遍なく磨いたつもりでいるが、肝心の場所が磨けていない場合が殆どである。
要はスッキリしただけである。
それは歯を削る作業でしかない。
時間と健康の無駄遣いに過ぎないことを肝に銘じよう。
昼:歯間ブラシと糸ようじで汚れ取り(2~3分)
朝と同じ。
たいていのヒトは昼にじっくり歯を磨く時間など無いだろうから、肝心な部位だけ狙い撃ちで磨こう。
夜:歯間ブラシと糸ようじで汚れ取り、その後に歯ブラシ、染め出しをしてからタフトブラシ(15~20分)
肝腎なのは夜である。
寝ている間は唾液の分泌量が低下するため、口内の虫歯菌の数がピークに達する。
つまり、寝る前は徹底的に虫歯菌のエサを取り除いてやる必要がある。
歯ブラシのコツは鏡を見ながら一つの歯に対して歯ブラシで20往復こすることである。
しっかり観察して歯と歯茎の境にブラシが当たっているか確認しながら磨こう。
また、毛先が割れない程度の強さで磨くことで表面をまんべんなく磨くことができる。
普通のヒトは磨くときに力が入りすぎているため、毛先が割れている。
それでは点で接してしまうため、歯全体を磨くことができない。
それを直すための練習法を教えよう。
まずは割り箸を一本(≠一膳)用意してみよう。
そして割り箸の平面に対して歯ブラシを当ててみても毛先が割れない程度の圧力で磨けばよい。
これが出来ていない人が圧倒的に多い。
神は細部に宿る、精進しよう。
そして歯磨きが完了したら染め出し液を使って確認しよう。
真っ赤なヒトは今まで全然磨けていなかったということがわかる。
先ずは歯医者に行って歯石を落としてもらおう。
そして、染め出しても歯が真っ赤にならないように意識して磨くことができるようになれば、歯磨き一人前である。
ここまでしないと歯医者で定期検診してもらっても意味がない。
検診とはあくまで病気を顕在化する作業に過ぎない。
いくら検診をしようが、碌に歯を磨いていない限り、歯周病があなたの歯をどんどん侵食し続ける。
だからこそ、自分の身を守るためには観察眼を養わなければならないのである。