キャッチに引っかかるお人好しはブラック企業にカモられる(キャッチ居酒屋、ぼったくり、客引き)
先日大学の知人たちと都内で飲み会をした。
二次会の店を探しているとハイエナかのようにキャッチのヒトが這い寄ってきた。
「どこの店よりも安いんでお願いしますっ!」
キャッチに引っかかってもろくなことがないから俺は振り払ったが、のろのろ歩いてた奴らが見事に足を止めて話を聞き始めてしまった。
こんなんじゃ社会人になっても先が思いやられるなー。
キャッチをする人の意図を考えたことがないヒトへ
キャッチを行うということは、店の空席率が高いか、従業員の余剰があるということが考えられる。
なぜそうなるのかと言うと人気がないからである笑。
客寄せによって客観的に人気がないことが証明されているのに誰が好き好んでいくというのだ。
では、キャッチはなぜそのような仕事をするのか解析してみよう。
仮説①:歩合制である
理由:お金が稼げるからやる
対処法:お前に金払ってるようなもんだから行かない、自分で探す
仮説②:時給制である
理由:分からない笑、さぼればいいのに
対処法:店に戻った方がいいよと助言
つまりキャッチに人件費を割いているような店に引っかかる必要はない
というのも鳥貴族や一休のような廉価で人気な店でキャッチを行っている店を見たことがない。
ちゃんと評価されている店はわざわざキャッチをすることなど無いからだ。
「塚田農場は満席だから今日は無理ですよ」
→いやいや行かなきゃわからないだろう。
「おじいちゃんが死んだから休みます」っていうくらい信憑性のないこといいやがる。
そんなわけで最後にキャッチに引っかかっている奴らをほどくためにいろいろ挑発しといた。
- 19歳です
- 松屋行きます
- クレープ食べたい
- 一休行くぞ
「キュゥーーーッ!?」
どうやら急所を突いてしまったようだ笑。
時間の無駄だったな。
アピールする者としない者との違い
何事も肝心なのは中庸である。
過剰にアピールして足止めを図る奴らは怪しいとみてよい。
人生の分岐点である選択肢について考えてみよう。
例題①:ゼミ、研究室選び
私が所属している研究室は超絶ホワイトである、しょっちゅうブログを更新していることがその証明だ笑。
そんなうちの研究室はアピールするところがほとんどなかった。
- 教授が「腰掛け程度にやってもらっていいよ」という
- 研究室見学しようにも誰もいないから見学できない
- というかいつも居室が暗くて不気味
- 何もしていないから他の研究室に聞いても情報が得られない
普通の学生はこの得体の知れない研究室を避け、ろくでもない環境だと思い、結果として人気がなかった。
配属された学生たちは皆口をそろえて「この研究室に行けばよかった」と言うが笑。
一方研究をアピールする研究室の場合
- 研究を真剣にやりたい人歓迎
- アットホームな雰囲気です!
- オタクなヒトも来てね!(アニメ看板に写っている学生の写真を見せながら)
といったアピールの上手い勧誘活動を行っていたようだ。
しかし実情は、
- 来るからにはドクターまで残れよ
- 毎日朝9時から30分ミーティングするぞ(泣く人続出)
- 朝7時からみんなでランニングするぞ!来なかったらどうなるかわかってるよな?
- おいっ、オタク!カメラで撮るから看板の前に立て!→不登校気味に
宗教団体かな?
例題②:会社選び
会社はあの手この手でアピールをするが、自分にとって意味があるかを考えてみるとよい。
インターンシップを行い早期選考で青田刈りしようとする会社
→なぜそんなに焦るの?採用難なの?辞退されちゃうの?ねぇ
説明会でナンバーワンやオンリーワンをアピール
→それってインパクトあるんですかねぇ?
説明会で年収をアピール
→ほかに魅力はないの?
挑戦できる環境があります
→挑戦せざるを得ない状況なのですか?チャレンジしましょうか?
風通しが良い会社です
→職場がおうちみたいなもんですよね(白目)
求める人材「主体性があり、コミュニケーション能力があるヒト」
→御社の社員には主体性とコミュニケーション能力が無いということなのですかねぇ
多様性を求めています
→求める人材を掲げていないということですか?
変革を謳う会社の意図と実情
会社は最初からいわゆる新卒採用を行っていたわけではない。
黎明期は経営者のつながりで有能な社員をヘッドハンティングすることで小さい組織でありながら高い利益を得ていたはずである。
しかし、規模が大きくなり会社が成熟していくと、どうにもそうはいかなくなる。
そこで仕方なく一括採用に移行するのである。
ちなみに企業の寿命は一般的に30年と言われており、そこから考えると日本の企業と言うのは高齢化を極めている。
日本やドイツは痛みを伴ってまで延命処置を行っているからである。
それを踏まえて会社を見ていきたいと思う。
某フイルム会社
もはや隠しているのかすらわからないが「写るんです」全盛期には飛ぶように売れたフイルム。
しかし、電子カメラが普及し、スマホでいくらでも写真撮影が可能となった現代では娯楽以外で買うヒトなどいない。
普通の大企業ならばフイルム事業に拘泥して潰れていただろうが(イーストマン・コダック社は経営破たん)、あふれんばかりのキャッシュを投じて事業の多角化を行い不死鳥のごとく復活した。
これは経営学でもよく取り上げられる企業の生き延び方としてのお手法と言える手法である。
が、これは相当の痛みを伴った大手術と言える。
どれくらいの手術かと言うと、患者の血液を全部抜いてすべて他人の血液にするくらいの苦行である。
要はメイン産業であるフイルム事業の大幅リストラとそれに伴った余剰コストで新事業を買収するという、なりふり構わずにお金でビジネスを買う企業へと進化したのだ!
社内人事は阿鼻叫喚なのは想像に難くない。
そこらの外資系企業よりもよっぽど外資らしいドライさを持っているだろう。
安定など要らん!と言う方にオススメである(実力主義だとは言っていない)。
一周まわっていまどき世代にウケているがいつまで続くのやら。
某印刷会社
「ヤンマーが決めたヤバい業界ベスト3」に勝手にノミネートされた印刷業界笑。
紙媒体が廃れて電子デバイスが発達するこのご時世にはたして存在意義があるのか、甚だ疑問である。
印刷って紙とインキでやるんでしょ?
でも紙メーカー(ここも当然苦しい)とインキメーカーは別にあるんだから印刷って儲かりようが無いような・・・
ちなみに転職サイトで確認すると皆口をそろえて以下のことを書いている。
- 給料か安い(10年働いて基本給がほとんど上がらない)
- 残業が多すぎる(でも残業代がないと生きていけない)
- トップダウンで何も改革されない
- 将来性がない
まさに沈みゆく舟に乗っているようだ。
これじゃ就職する人がかわいそうなので伸び代のある事業も説明しよう。
- 電子デバイス
- 包装容器
- 素材開発
- 情報伝達
- 電子出版
・・・これって他の会社でもできるんじゃないかな・・・
メガバン
社員訪問やら面接やらでちょっとしたスタンプラリーに参加しているかのような素敵なイベントを開催してくれる会社。
勿論入社してからも飲み会と言う名のスタンプラリーが続くYO!
複写機業界
衣食住にかかわらないメーカーって基本きついよね。
印刷業界と同様に勢いよく需要が衰退しているメーカーたち。
しかもたちの悪いことに、この業界は競合他社がたくさんありやがる。
まさに椅子取りゲームっ・・・・・!
血を血で洗う争いっ・・・・・!
まあ紙を愛する世代が死ぬまでは潰れないという点ではマスコミ、テレビ業界と一緒かな。
ちなみにローマ教皇庁が天動説を放棄して地動説を承認したのはなんと1992年である。
あれ、コペルニクスは1543年に死去し、ガリレオガリレイの裁判が1616年と1633年にあったのに、認められたの最近なの?
それは理屈ではなく死ぬまで常識を疑わない人たちがいるからである。
月に降り立った人がいてもなお、天動説を信じる人が多数である限り地動説は受け入れられなかったというわけである。
だから紙媒体は最適解ではないが、これからもしぶとく生き延びていくことでしょう。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
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