なぜ就活生は説明会に参加するの?どうして企業は合同説明会を無料で開くの?
説明会と聞くと諸君はどのような印象を抱くであろうか。
高校の説明会、大学のオープンキャンパス、住宅展示場、就職活動。
これらイベントがどのような目的で開催されてきたか真剣に考えてみようか。
説明会に必要な費用とは
無料で参加できるから行ってみようと思われがちな就活の説明会。
実は莫大な費用が掛かっていることをご存じだろうか。
- 人件費・・・人事や先輩社員、果ては内定者まで出てくる
- 施設費・・・長時間かつ高頻度に催される
- 広告費・・・会社と学生間における需要と供給で変わる
- ばらまき・・・お金で学生を釣る(高学歴限定)
なぜここまでして説明会を行うのだろうか。
説明会を開催しないと志願者数の目処が立たない
意外に思うかもしれないが、参加必須の説明会は少ない。
合同説明会ともなればなおさらだ。
理由は母集団形成にある。
1000人採用予定の会社があるとする。
例年の面接倍率が10倍だとすると10000人はほしいところである。
エントリーシートも含めればなおさらである。
計画を達成するためには数万人もの学生に対してアピールする必要がある。
人気のある説明会とは
企業がアピールをしても学生が魅力的に思わなければ母集団は形成できない。
そのための戦略として
- NO.1アピール
- 感動アピール
- 行列店アピール
これらを駆使して母集団を形成していく。
NO.1アピールとは売上、年収、社会貢献度(?)など何かにつけて会社が自慢してくる薀蓄(うんちく)である。
何となく凄そうで志望度が上がる人が続出する(笑) 。
感動アピールはスケールの大きい仕事の誇示および動画紹介による印象操作のことである。
感想を求められるのみならず感動のあまり涙する者もいるそうだ(苦笑)
最後の行列店は満席の説明会のことである。
日本人はラーメン店に限らずとにかく行列が好きである。 行列にこそ価値があると考えているのであろうか?
人はいつでも不足しているが・・・
近年はインターンシップが盛んになっており、年がら年中、同じような内容のイベントが全国各地で開催されている。
ここまでの流れからすると学生にとって非常に有利であると言える。
しかし、である。
企業は高学歴の学生を欲しているのである
あれほどたくさん開催されていた説明会の多くは大学限定イベントが多い。
さらに言えば、一部の難関大学生に関しては褒美を渡してまで勧誘したがるのである。
何故か?
それを皆さんには考えていただきたい。
それが世間の印象で物事を決めつけない客観的な観察眼を養う糧となるためだ。