人工知能に仕事を奪われそうな人間は直感力を磨け(AI、Fintech、FA)
「大企業に入社したのは良いもののこの会社で生き残れるのかなー」と悩んでいるあなた、たぶん生き残れない笑。
そんな時代に生まれたことを悔やむか、それともチャンスと見るかはあなた次第だ。
なあに、機械に仕事を奪われてもそのぶん楽に生活できるからいいじゃないか。
何をそんなに恐れているのか考えてみれば?
失業率は上がり、格差は広がる
産業ロボットの研究が進み、人工知能が発達しているこの時代に人手は大して求められていない。
リストラをしていない企業は年功序列を保つために無理をしているにすぎず、実際は設備投資さえしてしまえば大量リストラは必至となるだろう。
そうすると技術革新にかかわっているヒトと、投資家、経営者の所得は増加するが、それ以外の人は仕事に価値が相対的に低下する。
ゆえに普通の人は確実に生活水準が低くなる。
直感力=山を張るチカラ
では、直感力を持つとどうなるか説明しよう。
まず、相場がだいたいわかるようになる。
つまり、適正価格であったり、分析機器で検査しないと分からないようなこともなんとなくわかるようになる。
そして、与えられたヒントをもとに将来予測が可能となる。
この何となくアタリをつける能力こそが機械に代替されないチカラである。
例えばナマズなどの動物が地震予知を行うといわれているが、これをコンピューターで解析しようとすると膨大な計算が必要となるだろう(しかも当たらない)。
ニオイや汚れに関しても分析機器よりも犬の鼻を頼りにした方がはるかに早く答えが出せる。
金融工学や熱力学、流体力学でもいえることだが、機械がどれだけ計算しても出せない答えを人間は出せうるのだ、しかも一瞬で。
直感力を引き出すための能力とは
感覚を研ぎ澄ませばよいのだ、特に視覚以外の感覚を。
つまり、観察力を磨くのだ。
それもちょっとやそっとではダメだ、死ぬまで磨き続けなければならない。
限界まで観察を続けることで初めてその先の展望が見通せるようになる。
スポーツでいわれる、ゾーンやランニングハイがこれにあたる。
何でもよいので物事に対して徹底的に向き合ってみるとよい。
直感力を持つ人間の頭の中をのぞいてみよう
羽生善治
ご存じ怪物的な知能を持つ将棋界のヒーロー。
将棋以外のことなんて考えていなさそうと思っているヒトは彼のことを全然わかっていない。
あらゆる対象に対して頭を働かせる訓練をしており、考えるために数時間散歩をしても苦にならない。
ボーっと生きてきた人は彼の考え方を参考にしてみるとよいだろう。
将棋は直感で指しているとのことだが、これは究極の論理思考あって初めて成せるものであり、一般人が思う直感(パチンコや競馬で使う)とはわけが違う。
羽生氏のように日常的に頭を使い続けているヒトは緑色の領域が非常に活発なのである。
将棋で勝つには仮説と論理を最短時間で構築していかなければならない。
時間制限がある中で最適なアウトプットを出し続けることは容易な業ではない。
そうした論理的思考を積み重ねてきているからこそ直感は磨かれ、高い精度で結果を出すことができる。
室伏広治
言わずと知れた陸上界の巨人。
あまりの瞬発能力の高さから、ハンマー投げ以外の競技でもオリンピック候補になっていた。
もし100mや格闘技、野球などの競技に参戦していたら億万長者になっていたことだろう。
その圧倒的な身体能力から一見ゴリラ体育会系のように見えるが実態は大学教授である(東京医科歯科大学)。
練習方法のみならず、日常生活のありとあらゆることを独自の視点で取り組んでいる。
一例として
- はいはい歩きトレーニング
- ハンマーをバーベルにつけたトレーニング
- 紙風船を使ったトレーニング
- 転がっている岩を使ったトレーニング
など常人が思いもつかない突飛なことを、しかし非常に論理的に編み出している。
そのずば抜けた観察眼は父親の英才教育のたまものである。
室伏重信氏は、息子を東大医学部に送り込んだママなんかよりもはるかに高いレベルの教育をしていたといえよう。
彼はハンマー投げが好きと言う理由でここまで競技を突き詰めてきた。
だからお金に固執することがなく、また安易にテレビに出て自分を安売りすることもない。
そういった妥協なき観察を継続できる人間が、研究で成果を出してアカデミックの世界で生きていくことは当然のことなのだろう。
近藤麻理恵
彼女も「お片付け」と言う分野のことをひたすら考えた末に直感に行きついた超人である。
片付けのことを考えすぎた挙句気絶してしまったとのこと。
その際に夢で「物の気持ちを考えてみなさい」という旨のことを助言されたのだとか。
一見オカルトのようにも聞こえるが、結果としてそれが彼女にとってのブレークスルーにつながったのである。
物をとことん観察したからこそ片付けの極意を見出すことができた。
ルンバやお掃除代行が存在する現代社会で、片付けをビジネスにできたのはひとえに直観力の賜物であろう。
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為末大
典型的早熟型天才だった為末氏。
ゆえに若かりし頃からどうにか勝てる分野を模索していたヒトである。
その才能は世界陸上で二度メダルを獲得した400mH以外でもいかんなく発揮されている。
ところでスポーツマンとして活躍している選手には2種類のタイプがあるとおもう。
1.体育会系
2.戦略家
体育会系は恵まれた身体能力を活かして競技成果を発揮するタイプである。
最初から結果を出しているので精神的な成長はあまりない。
ゆえに監督や指導者から利用されやすく、現役時代は重宝される。
しかし、いったん競技から離れると途端に金に困窮したり、犯罪を犯す傾向がある(特にプロ野球選手)。
ようは見栄の塊であり、自分で仕事を作れないためいつまでも搾取される。
だから体育会系の社員は経営者から好まれるのだ。
一方の戦略家、こちらは根っからの経営者気質である。
過度に周りに流されることがなく、自分で練習を組み立て、着実に成果を出すタイプである。
精神的に大人びており、苦い敗北に対しても自己で責任を取れる感受性を備えている。
実際為末氏はコーチをつけずに練習を行っていた。
また、当時珍しかった陸上競技のプロ選手として活躍していた。
そういう点で為末氏は陸上競技のいいところを集めたような選手であると言える。
彼が様々な事業にかかわり、自己実現していくのは至極当然ではなかろうか。
ひろゆき
つい先日読んだこの本。
無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21
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このブログで散々言ってきたことが、これでもかと書かれていて驚いた(ぱくってないよ)。
まあ、論理的に考えを積み重ねてみれば当然行き着く結論だったのかもしれない。
ひろゆき氏の考えではっとさせられたものを私なりにアレンジして紹介する。
例えばアプリを使って食事管理をすることは己を知る初手としては有効である。
しかし、アプリが必ずしも自身に必要な栄養を把握しているとは限らない。
そこでアプリの言うことよりも自分の体のサインを信じて食事をとると決める。
自分の体を常に観察できるようになれば、イチイチ摂取カロリーを計算せずともいい塩梅で健康を保つことができるというわけだ。
とことん自分に素直になり、また感覚を研ぎ澄ませば、ハイテクに頼らなくても生きていけるということを教えてくれた。
以上直観力のある人と著書を紹介したが、彼らに共通していることとして、
- 人生が楽しい
- 見栄が少ない
- お金をかけずに楽しんでいる
- お金よりも価値の高いものを知っている
- 一見関係ない分野のことまで精通している
- 手段と目的をはき違えていない
このような点が挙げられるだろう。
こうした考えができる人間を代替できる未来はまだ近くないと思う。