大企業に就職しないと後悔するよ、とアドバイスするヤツは自分の人生を肯定してほしいだけである(内定辞退、大手中小、ベンチャー)
「せっかく忠告してあげたのに、何でいうこと聞いてくれないかな?絶対に後悔すると思うよ。」
親切心から助言するヒト。
頼られたから相談に乗ってアドバイスするヒト。
妬ましいから足を引っ張ろうとするヒト。
ヒトは様々な場面で意見を伝えようとする。
そのアドバイスは誰のためにしたのか、今一度自分の胸に手を当てて考えてみよう。
認知的不協和(酸っぱいブドウ理論)
倫理や心理学の授業で学んだ人もいるかもしれないが説明しよう。
キツネが木にぶら下がっているブドウを食べようとした物語である。
しかしキツネはブドウに手が届かず、結局ブドウを食べることができなかった。
その時キツネは「どうせ酸っぱいブドウだろう」と思ってあきらめた、と言う流れである。
これは実生活でも如実にあてはまる。
- 金持ちなんてロクな奴がいない(貧乏人)
- 高学歴は仕事ができない(低学歴)
- 大企業に行っとけば安泰だぞ(不祥事起こした企業)
- 起業なんてどうせ無理だから(サラリーマン)
- 学生のうちに遊んどけ(何も勉強してない新入社員)
- 就活の相談してあげようか(内定先自慢したいヤツ)
- あの子ってビッチだよね(モテないヤツ)
- その年で結婚してないなんてかわいそう(冷めた夫婦)
結局過去の自分を肯定したいだけなのである。
そこに論理は存在しない。
そして組織が大きくなればなるほど、年齢を重ねれば重ねるほど、認知的不協和は大きくなる。
このような輩のアドバイスに何ら価値はない。
無視しておけばよい(これもアドバイスか笑)。
意見を言うのではなく、情報提供に徹しよ
悩んでいる立場の人がいるとして、助言を求められた場合は意見を押し付けなければよい。
何なら何も言わなくたって問題ない。
それじゃあ可哀そうだと感じる心が優しい人は情報を提供してあげよう。
例えば就職するか起業するかで迷っている人がいるとしよう。
- 就職と起業のメリットとデメリットを伝える
- どちらも経験した人を紹介する
- それ以外の選択肢を提供する
- 迷いの根源を考えさせる
これらのことをしてあげれば、少しは迷いが消えるかもしれない(変わらない人が大半であるが)。
失敗した相手に対して得意げに説教垂れているヤツはすでに老害
一番最悪なのはアドバイスを聞かずに失敗した人をけなすことである。
あくまで助言は補助的なものであり、決めるのは自分自身である。
それで失敗しても責任は自分自身でとっているのだからそれ以上責められる義理はない。
にも拘らず「なんで教えたようにやらなかった」と説教垂れるヤツは、自分のことしか考えられないバカである。
何でも自分の言うことを聞いてくれると思っている似非教祖タイプは自分の身の丈を知ってから発言しようか。
(似非教祖は常に自分が上に立っていないと気が済まないジャイアンタイプのことである。基本的に相手を貶すが、たまに褒めることで相手の心を意のままに操ろうとするヤツのこと。本物の教祖は上下関係に拘泥しないだけの余裕があると勝手に定義)
心から応援してくれる人は家族と恋人だけ
唯一アドバイスをしてもよい身分があると思う。
それは家族と恋人である。
彼らは損得関係勘定なしに本心から言ってくれる(可能性がある)からである。
しかし、だからこそ親は子供の選択に口出ししてはいけない。
執拗に助言という名の鎖で縛りつけてしまうと彼らの成長を著しく阻害してしまうことになる。
悩んでいるときにこそ、そっと見守ることが愛なのだと思うのだが皆さんはいかがだろうか。
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