学閥の有無を質問するバカはなぜ学閥ができるのかを考えてみよ(三菱財閥、三井財閥、住友財閥、三菱金曜会)
「御社では〇〇大学の学閥はありますか?」
さすがにここまでダイレクトに聞くやつはいないだろうが、多かれ少なかれ学閥に関心を寄せているヒトはいるだろう。
学閥によって損をする人、得をする人は誰なのか?
「学閥はありません!」とか言う建前野郎は無視しよう。
学閥とは?
出身大学(高校、中学etc.)が同じ人たちによる組織のことである。
部下が同じ大学と言う理由で他の大学出身のヒトよりもいい扱いを受けることなどがある。
ヤンマーが定義する学閥となりうる大学は東京大学、慶應大学、早稲田大学、京都大学の4校のみだ。
異論は認める(トヨタ自動車=名古屋大学閥など)。
ところで、会社にいる人間はどうやって採用されてきただろうか?
きっと誰かが面接乃至評判をもとに採用してきたはずである。
と言うことは自ずと採用者の好みや傾向がみられるはずである。
だから一定数同郷の人がいることはある意味当然である。
学閥に所属するヒトは居心地がよくなる一方で、その他のヒトはハブられているともいえる。
なんとなく学校のいじめと構造が似ている気がする。
学閥を気にする従業員
とある学生が三〇重工のインターンに行った際の話である。
学生は二人で一人は国立大学院生、もう一人は高専生である。
そこでの会話内容を少し紹介しよう。
社員:俺は京大卒なんだ♪(どうだ凄いだろ!)
大学院生:凄いっすね!
高専生:...(どうしよう大卒じゃないんだけど焦)
社員:うちの会社はいいところの大学じゃないと役職に就けないんだぜ!
大学院生:マジすか!?
高専生:...(もうヤダ帰りたい泣)
社員:そういえば君たちってどこ大なの?笑
大学院生:ぼかぁ東〇大っす!
社員:へえぇ、まあそこそこじゃん。じゃあ君は?
高専生:ううっ、、〇〇高専です...
社員:ええっ!?高専とか全然ダメダメ!だいたいねぇ...(以下ありがたいご高説)
これが良くも悪くも日本の会社らしいところである(苦笑)。
学閥でいい気になる就活生
学閥パワーは就活のあらゆるところで効果を発揮する。
- 説明会を大学で開催してくれる(お金をくれる場合もあり)
- エントリーシート無条件パス
- 他の大学よりも早く面接できる
- 同じ大学のOBOGをどんどん派遣してくる
ちなみに東大卒のINP〇Xの社員は就活時代に行きたくもないのにしょっちゅうJ〇の面談に呼ばれていたとのこと。
東大:モグモグ(もういく会社決めたんで辞退します)
〇T:いやっ、こんどはもっとお偉いさん呼ぶからさ~
東大:ムシャリ?(いやだって入社する気ないよ)
J〇:いろいろ御馳走するからさ~とりあえずあってみようよ、ね❤
東大:ペロリ♪(しかたないな~今度はあそこの店で食べたいな~)
そして就活を終えた勝者(内定者)は早々に学閥の恩恵(?)を受け始める。
J〇の内定者懇親会は月に2~3回行われる。
6月、7月、8月、9月、、、
「そんなに会って何すんの?」
こんなことをするのだ。
- 〇Rの職種内での懇親会×?回
- 能力職での懇親会×?回
- K〇大学のOBたちと懇親会×?回
- 採用にかかわったOBOGとの懇親会
- 部長との懇親会
- 副社長との懇親会
- 社会人野球の観戦など
とにかく会社としてイベントを開催しまくる。
OBOG訪問やリクルーター面談が大好きなスタンプラリー会社は就活生、内定者、社会人までずっとサポート(飲み会と言う名のスタンプラリー)をしてくれるぞ。
良く聞くスタンプラリー企業
- インフラ(ガス、電力、鉄道)
- 専売公社
- 公団
- 金融
- 電機会社
そしてスタンプラリーに参加した学生から配属面談で希望の部署(東京)に行く権利が付与されるのではないだろうか?
経営者にとって学閥の存在は都合がよい
ではなぜここまでして会社が学生をもてなすのかと言うと、学閥を作らせたいからである。
学閥は特定のヒトに対して強烈な労働意欲を沸かせる。
幹部があれこれ言わなくても猛烈に働いてくれるのだ。
学閥(財閥)が気になるヒトの特徴は、
- 散財するヒト
- 社内競争に勝ちたいヒト
- 周囲からちやほやされたいヒト
- 常にマジョリティー(多数側)にいたいヒト
つまり、見栄を大事にしており、欲の皮が突っ張っているのである。
彼らにとって昇進争いに勝ち抜くということはゲームなのであり、絶対に負けられない戦いなのである。
だからどんなに酷いサービス残業や接待を強要されても決して逃げない。
「窓際族になるくらいなら死んだ方がマシだ」と言わんばかりに働く。
争いに勝ったら極楽浄土に行けるのかね?
(たとえ昇進争いに勝ったとしてもラット(従業員)はラットに過ぎないのだが。)
いつまでたっても自分でゲームのルールを作れないヒトは経営者にとって欠かせない金のなる木なのである。
遊戯王の作者と異なり、ゲームのルールを作る気が無い単細胞バカは傍から見ると滑稽極まりない。
だからラットを走らせるごとく経営者は学閥を作りたがっている。
「学閥を作りたいのはやまやまだが、作れるほどの規模が無い、人材が足りないのだ。」
学閥のない企業は企業努力を怠っているともいえる(従業員視点で言えば狙い目)。
企業が大きくなればなるほど学閥は発達する。
経営者が楽してヒトを動かすために使う魔法のスパイスが学閥なのである。